周辺知識

【WordPressのサーバー移行】簡単移行を使わないでサーバーを移行する方法

エックスサーバーからエックスサーバーへのWordPressのサーバー移行を行いました。別アカウントに移行したということです!

エックスサーバーからエックスサーバーへの移行をまとめた記事がなかったため、整理してお伝えします。

エックスサーバーには「WordPress簡単移行」というサービスもあったのですが、そのサービスは利用しませんでした。

そして、ファイル・データベースのダウンロード・アップロードを伴う“少し面倒な”移行方法をあえて選択しました。

理由は下記の2つです。

  • 万が一、データが破損した際にクライアント様に迷惑をかけてしまうと考えたため、バックアップを取りつつ移行できる方法を知りたかった
  • 簡単移行サービスを提供していない他社のサーバー移行も業務範囲となる可能性があると考えたため、サーバー移行方法を体系的に学びたかった

そのため、この記事は下記の方々のお役に立てると考えています。

この記事が役に立つ方
  • エックスサーバーからエックスサーバーへ移行したい方→本記事全部
  • エックスサーバーから他のサーバーへ移行したい方→ダウンロード①②
  • 他のサーバーからエックスサーバーへ移行したい方→アップロード③④

サーバー移行でやることをざっくり

サーバー移行で行うことをざっくりいうと、下記のようになっています。

  • 移行元のサーバーからファイルとデータベースをダウンロードする
  • 移行先のサーバーへファイルとデータベースをアップロードする

本記事では、画像を用いつつ、詳細に解説していきます。

【ダウンロード①】移行元のサーバーからファイルをダウンロードする

FTPツールをインストール・設定する

★①インストール方法

サーバーとファイルのやりとりをするために、FTPツールをインストールして、設定しましょう。

僕はFileZillaというFTPツールを利用しています。すでに別のFTPツールをお使いでしたらそちらで問題ありません。いまからFTPツールをご用意する場合にはFileZillaがおすすめですよ。

★②FTPツールの設定方法

FTPツールの設定とは、ご自身の端末とサーバーでファイルをやり取りできるようにする設定のことです。

移行元のサーバーと移行先のサーバーの両方につないでいきましょう。

この記事ではFFFTPで解説しますが、FileZillaも同様なので、同じ手順でサーバーに接続できます。

「新規ホスト」を選択して、下記の4つを設定します。

  • ①ホストの設定名
  • ②ホスト名
  • ③ユーザー名
  • ④パスワード/パスフレーズ

①に関しては管理用の名前を付けるだけなので、何でもOKです。僕でしたら、下記のように名前を付けておきます。

  • 移行元のサーバー:「かきらぼ|旧サーバー」
  • 移行先のサーバー:「かきらぼ|新サーバー」

②~④に関してはサーバーの情報が必要になります。エックスサーバーでは契約時にメールが届きます。その中を見ると②~④に記載するべき情報が記載されています。

それを②~④に記入しましょう

  • FTPホスト名(FTPサーバー名)→②ホスト名
  • FTPユーザー名(FTPアカウント名)→③ユーザー名
  • FTPパスワード→④パスワード/パスフレーズ

設定ができたらOKを押して、接続に進んでください。エラーが出なければ繋がっています!

FTPツールを用いてサーバーからファイルをダウンロードする

移行元のサーバーからWordPressに関与するファイルをダウンロードします。

下記の画像部分(ドメイン名/public)を全部ダウンロードしましょう。全部選択しつつ、右クリックで「ダウンロード」を選択すればOKです。

おそらく1時間程度ダウンロードに時間がかかります。気長に待ちましょう。

【ダウンロード②】移行元のサーバーからデータベースのダウンロード

ユーザー名とパスワードを調べる

この後、データベースに入るために、データベース用のユーザーIDとパスワードが必要なので、調べましょう

調先ほどダウンロードしたファイルの中に「wp-config.php」というデータがあるので、開きましょう。

ユーザーIDは②の箇所に、パスワードは③の箇所に記載されています。

phpmyadminに入り、データをダウンロード

サーバーパネルから「phpmyadmin」に入ります。この記事執筆時点では「phpmyadmin(MySQL5.7)」というボタンがあります。

ボタンを押すと、ユーザーIDとパスワードが求められるので、上で調べたユーザー名とパスワードを入力しましょう。

対象のデータベースを選択します。おそらく、下記の画像の①の場所にあるデータベースを選択すれば、移行するデータベースだと思います。

次に、メニューバーのエクスポートを選択し、設定は何も変えずに「実行」を選択します。

これで、ダウンロード作業は終了です。

【アップロード①】移行先のサーバーへデータベースをアップロードする

MySQL設定を行う

まずは、移行先のサーバーのサーバーパネルにログインをして、「MySQL設定」を選択してください。

MySQL設定では行うべきことが2つあります。1つ目がMySQLの追加、2つ目がMySQLユーザの追加です。

1つ目が「MySQL」の追加です。「MySQL追加」を選択し、データベース名をお好きな名前で設定してください。このデータベース名は控えておいてください

2つ目が「MySQLユーザ」の追加です。「MySQLユーザ追加」を選択し、MySQLユーザIDとパスワードをお好きな名前で設定してください。そして、このIDとパスワードをも控えておいてください

設定するとMySQL一覧の画面が下記の画像のようになっています。

ここで、ユーザー名の下の「追加」を押して、アクセス権を所有するユーザーを追加してあげます。すると下記のようになります。

これで、MySQLの設定は完了です。

最後にMySQL一覧を見ると、MySQL情報が記載されているので、ホスト名を控えましょう。

この時点で下記4つの情報を控えられているか、確認してください。

  • データベース名
  • ユーザーID
  • パスワード
  • ホスト名

phpmyadminに入り、データベースをアップロードする

「MySQL設定を行う」で控えたユーザーID・パスワード用いて、phpmyadminにログインします。

そして、インポートを選択。先ほどダウンロードしたsqlファイルを選択して、インポートしていきます。

これで、データベースのダウンロードは完了です。

【アップロード②】移行先のサーバーへファイルをアップロードする

ファイルの一部を書き換える

「wp-config.php」のデータベース部分を書き換えます。

移行元のデータベース情報が記載されているので、移行先のデータベースの情報を記入します。先ほど控えた情報を画像の①~④の箇所に記入しましょう。

  • データベース名→①
  • ユーザーID→②
  • パスワード→③
  • ホスト名→④

アップロードする

「★②FTPツールの設定方法」で移行先のサーバーへの接続設定を行いましたので、先ほど移行元のサーバーからダウンロードしたファイルすべてを移行先のサーバーへアップロードします。

アップロードにも1時間ほどかかるので、気長に待ちましょう。

これでサーバー移行は完了です。移行できているかチェックしてみてください。ドメインを変えていれば、ドメイン名でアクセスすればOKです。

ドメイン変更した人へ

ドメインを変更した場合にはWordPressの設定を変えなくては元のドメインにリダイレクトされてしまいます。

前のドメインからWordPressの管理画面に入り、「設定>一般」からURLを変更してあげましょう。

まとめ

簡単移行サービスを利用せずに、WordPressのサーバー移行をするためには、下記のステップが必要だとお伝えしました。

  • 移行前のサーバーからファイル・データベースをダウンロード
  • 移行後のサーバーへファイル・データベースをアップロード

最後までお読みいただきありがとうございました!